防除プログラム

 現在私たちの生活環境の中には、ゴキブリ、ネズミ、ハエ、カといった様々な害虫・獣が生息しています。これら害虫・獣を絶滅することは難しく、不可能と言っても過言ではありません。
 現状害虫・獣が多数発生し被害にあっている場合は、先ずそれらを駆除しなければなりません。しかし一旦駆除してもその後何もせず放置すれば、また発生し被害にあうことになります。
 そこで、害虫・獣による被害が発生しない様に、常に害虫・獣の個体数を調査し、コントールしなければなりません。それが防除であり、私たちPCO(Pest Control Operator)の使命です。
 弊社では害虫・獣の種類やお客様の状況に応じた最適なプログラムを作成、提案致します。

 

防除の工程

防除プログラムの作成から、実際の防除作業に至る工程は次の様に終始一貫し、
計画的に進めます。

    被害調査、生息状況調査、環境調査  
       
    害虫の種類の特定、薬剤及び処理法の選択
施工場所及び時間の計画
 
       
    計画に従い、効率良く施工  
       
    施工前後の調査データーを比較、検討  
       
    効果判定結果により、再施工の要否判定  
 

害虫・獣の種類

現在お客様からの依頼を受け、弊社で防除対応している主な害虫・獣は次のとおりです。

 
 
 
 
 
 
 
ゴキブリ
 
ネズミ
 
ムカデ
 
ハエ・カ
 
 
 
 
 
 
 
 
ノミ・ダニ
 
ヘビ
 
アリ
 
ドクガ(幼虫)
 

 上記以外にもダンゴムシ、ヤスデ、ゲジゲジ等の不快害虫の防除にも対応できますので、害虫でお困りの際はご相談下さい。詳細はお問い合せのページをご覧下さい。
※ハチ、白アリの防除については、弊社のでは対応しておりませんのでご容赦下さい。

 

●害虫の判別

 
     “小さな虫がいるけど何か分らない。”
 “体がかゆい、何か虫が居るのでは?”
 ゴキブリやムカデの様に大きくよく知られた害虫は誰でもすぐに判別出来ます。
 しかし、ノミ、ダニ、シラミの様に小さな害虫は判別が難しい場合があります。
 この様な場合でもご安心下さい。弊社では、倍率0〜800倍のマイクロスコープを用意しております。サンプルを採取し、即座に判別、的確な対応をします。
 また、ネズミ等が出入りしそうな穴にレンズを差込み、中の様子観察することも出来ます。
 この様に弊社では、害虫の調査に対する機器や体勢を整えています。
  マイクロスコープによる検体の調査風景    
 
処理法の色々

防除プログラムの作成に当たり、様々な害虫・獣の駆除処理法を検討しなければなりません。
弊社では、害虫・獣の種類により色々な駆除処理法を用意しております。主な処理法をご紹介すると次のとおりです。

 
 
  殺虫機による蒸散剤処理
 業務用殺虫機に、樹脂蒸散剤を装填し殺虫機の働きにより、室内空間に殺虫成分を拡散させる方法です。
 詳細は業務用殺虫機のページをご覧下さい。
 厨房等に常設し継続的に害虫駆除を行う他、一時的に殺虫機を設置し対象害虫を駆除後、撤去するという使用方法もあります。

 ゴキブリ、ノミ、ダニ
 
 
業務用殺虫機と薬剤
     
 
 
  薬剤噴霧処理
 ハンドスプレーヤーを使用し希釈した乳剤を散布します。
噴霧時の液体粒子の大きさは、100〜400ミクロンと比較的大きな粒子で散布します。
 室内空間や壁面、床面等に散布します。また、害虫発生源に対し、濃厚液の散布に使用します。
 薬剤は有機リン系の殺虫剤を使用します。

 ゴキブリ、アリ、ハエ、カ、ドクガ
 
 
ハンドスプレーヤー
     
 
 
  ULV処理(Ultra Low Volume)
 ULVとは少量濃厚散布という意味で、ULV噴霧機を使用し、高濃度の薬剤を少量空間に向け散布します。
 噴霧時の薬剤の粒径は、5〜20ミクロンと小さいため空中に浮遊する時間が長く、飛翔する害虫にも効果があります。また、物陰等へも薬剤が浸透して行くため、そこに潜む害虫を追い出し、駆除できる(フラッシング効果)という特徴があります。
 薬剤はピレスロイド系の殺虫剤を使用します。

 ゴキブリ、ハエ、カ
 
 
ULV噴霧機
     
 
 
  残留処理
 薬剤噴霧処理同様、ハンドスプレーヤーを使用し、害虫が歩き回りそうな場所に予め散布処理をします。
 薬剤は残留性や短時間接触効果の高いものを使用します。近年マイクロカプセル剤が開発され、高い効果が得られる様になりました。
 薬剤は有機リン系のマイクロカプセル剤を使用します。

 ゴキブリ、ハエ、カ、ムカデ
 
 
ハンドスプレーヤーと薬剤
     
 
 
  ベイト処理
 駆除対象区域に専用の器具を使用し、ベイト剤(食毒剤)を施工、これを害虫に喫食させ駆除する処理法です。
 詳細は全館駆除のページをご覧下さい。
 主にゴキブリを対象とした処理法ですが、アリ用のベイト剤を使用し、アリの駆除に適用することも出来ます。
 アリはベイト剤を巣に持ち帰るため、巣の中で効果が発現します。

 ゴキブリ、アリ
 
 
ベイトガンと薬剤
     
 
 
  トラップとベイト処理
 ネズミ駆除については、トラップ(粘着シート)とベイト剤(食毒剤)を併用して施工します。
 ネズミの通り道や巣となりそうな場所に、粘着シートとベイト剤を仕掛けます。
 ベイト剤は遅効性(抗凝血性剤)のものを使用します。
 即効性のベイト剤は一度は喫食しても次第に喫食を忌避する傾向が強いため、遅効性の方が高い効果が得られます。

 ネズミ
 
 
粘着シートとベイト剤
     
 
 
  散粉処理
 散粉機を使用し建物の外周や出入口周辺に、丹念に粉剤を散布します。
 薬剤に接触した害虫は、体表より殺虫成分を取込み死亡します。
 ヘビに対しても同様の処理をしますが、この場合忌避効果を狙ったもので、使用する薬剤もそれぞれ異なります。

 ムカデ、アリ、ヘビ
 
 
散粉機
     
 
 
  動力散布機による床下の害虫駆除
 家屋の床下には、ムカデ、アリ等の有害害虫や、ヤスデゲジゲジ等の不快害虫が多く生息しています。
 これ等の害虫は、時として家屋の隙間等を伝い内部に侵入して来ます。しかし、床下への薬剤散布は手動の機材では出来ません。
 弊社では、動力散布機を使用し床下前面への薬剤散布を行っています。

 ムカデ、アリ、ヤスデ、ゲジゲジ他不快害虫
 
 
動力散布機
     
 
 
 
動力散布機を使った施工風景
 
 
 
  捕虫機による飛来昆虫の駆除
 ハエやカの様に飛翔する害虫は駆除が難しく、また、一旦駆除しても再び発生することが多い害虫です。
 夏場の小バエは代表的な例だと言えます。これら厄介な害虫を誘引ランプの光で誘い、粘着シートで捕獲する機械が捕虫機(虫とりっ光)です。
 粘着シートを定期的に交換すれば、継続的な駆除が出来ます。

 ハエ、カ他飛来昆虫
 
 
虫とりっ光
     


 以上主な害虫駆除の処理法をご紹介しましたが、これ以外にも防除に関する様々な技術があります。
 昨今では、総合防除IPM(Integrated Pest Management)が提唱され、ただ薬剤による駆除に頼るだけで無くあらゆる有効適切な技術を矛盾無く組み合せた害虫防除が望まれています。
 弊社もこの概念に沿って、あらゆる技術、あらゆる知恵を駆使してお客様のお役立ちたいと願っております。

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